2023年の「生活経済政策」のご案内(No.312~)
生活経済政策 2023年12月号(No.323)
明日への視角
- 「貧しい日本」で少子化が道理/大沢真理
特集 日本社会における「宗教」の位置—旧統一教会問題から何を考えるか
- はじめに/萩原久美子
- 統一教会問題と政治家の役割—日本の「カルト」暴発を招いたもの/島薗進
- いま日本社会に求められる宗教リテラシーについて/川島堅二
- 現代日本社会の「ジェンダー秩序」における宗教の位置/猪瀬優理
- 複雑さ抱えながら歩む覚悟を/西出勇志
- 統一教会問題は解決したのか/紀藤正樹
連載 北欧におけるジェンダー平等とは[3]
- フィンランド:ジェンダー平等という戦略/浅井亜希
書評
- 禿あや美著『雇用形態間格差の制度分析—ジェンダー視角からの分業と秩序の形成史』/木下愛加里
生活経済政策 2023年11月号(No.322)
明日への視角
- 権利のための闘争/山口二郎
特集 政権交代—東南アジアとラテンアメリカの事例から
- はじめに/辻由希
- コスタリカ政党制の変容と政権交代/尾尻希和
- ブラジルにおける2つの政権交代—環境と開発政策に対する効果/舛方周一郎
- コロンビア歴史上初めての左派政権の誕生—暴力の呪いを断ち切ることへの民衆の願い/一井不二夫
- マルコス大統領を生みだしたもの—フィリピンにおける権威主義的民主主義/原民樹
- 2018年の政権交代は、マレーシアの政治と社会に何をもたらしたか/谷口友季子
連載 自治体間の競争を考える[3]
- 「敗者」が淘汰されない地方港湾/川島佑介
書評
- 駒村康平・諸富徹編著 『環境・福祉政策が生み出す新しい経済—“惑星の限界”への処方箋』/水口剛
生活経済政策 2023年10月号(No.321)
明日への視角
- ジャニーズ問題に見る日本の「権力構造」の弱さと強さ/住沢博紀
特集 ヤングケアラー〜家族のケアを担う子ども・若者への支援
- はじめに/杉浦浩美
- ヤングケアラーを支える社会的枠組みの構築に向けて/堀越栄子
- ヤングケアラーの社会問題化の歴史背景を読む/元森絵里子
- ヤングケアラー問題をめぐる視座—貧困と労働の視点の欠如/桜井啓太
- きょうだい児が担うケアをめぐる現状と課題/滝島真優
- 18歳以下のヤングケアラーへの支援の現場から/黒光さおり
連載 社会的投資と福祉国家のゆくえ[3]
- 世界における社会的投資
書評
- 沼尾波子/池上岳彦/池谷秀登/倉地真太郎/小島祥美/関 聡介/関根未来 著 『多文化共生社会を支える自治体—外国人住民のニーズに向き合う行政体制と財源保障』/島村玲雄
生活経済政策 2023年9月号(No.320)
明日への視角
- シティズンシップ教育世代のドラマ/武田宏子
特集 異次元の少子化対策を考える
- はじめに/駒村康平
- 少子化対策は根本的に見直しを/西沢和彦
- 仕事と暮らしの両立の視点からみた少子化対策/吉田千鶴
- 子育て政策を「昭和式」からシフトさせるために/榊原智子
連載 現代国家における財政の機能[3]
- 年金と再分配/佐藤一光
書評
- 岸本聡子 著『地域主権という希望—欧州から杉並へ、恐れぬ自治体の挑戦』/西川有理子
生活経済政策 2023年8月号(No.319)
明日への視角
- セキュリティと自由/杉田敦
特集 日本再生復活プラン
- はじめに/星野泉
- 日本銀行の出口政策と財政民主主義/井手英策
- 〈脱炭素世界経済〉における日本の環境経済戦略 — グリーントランスフォーメーション(GX)とその隘路/山川俊和
- レジリエンス社会に向けた住宅保障/島村玲雄
- 「企業家としての国家」を構想する — デンマークのイノベーション政策を事例に/倉地真太郎
連載 北欧におけるジェンダー平等とは[2]
- スウェーデン:世界初のフェミニスト政府として/浅井亜希
特別寄稿
- 生活研と私—これまでのこと これからのこと/大門正彦
書評
- 渡辺 努 著 『世界インフレの謎』/劉佳
生活経済政策 2023年7月号(No.318)
明日への視角
- 女性自営業者とひとり親の間/木本喜美子
特集 日本外交を点検する
- はじめに/高安健将
- 国際構造の変化と日本の外交/田中均
- 新安保3文書—「軍事的安全保障」に犠牲にされる「人間の安全保障」/三牧聖子
- いつまでパラドクスと共存できるのか? — 日中/日台関係の「原則」の限界/川島真
- 韓国・北朝鮮から見た日本の安全保障政策/木宮正史
- 冷戦後のオーストラリアの対日安全保障協力—敵から準同盟へ?/永野隆行
- FOIP以前の「FOIP」—東南アジアにおける日本に対する信頼についての予備的考察/高木佑輔
- 台頭するインド どう向き合うか?/伊藤融
連載 自治体間の競争を考える[2]
- 「魅力度」の魅力とは/川島佑介
書評
- 三浦まり編著『政治って、面白い!—女性政治家24人が語る仕事のリアル』/大門正彦
生活経済政策 2023年6月号(No.317)
明日への視角
- ドイツの脱原発は実現した/坪郷實
特集 緑と政治
- はじめに/辻由希
- 地球温暖化問題と「政治的」/明日香壽川
- 資源循環政策を巡る新潮流—資源循環型社会から循環経済へ/山本雅資
- エネルギー安全保障とは何か — 概念的整理に基づく適正な政策立案のために/市川顕
- 気候市民会議の企画設計のための手引きづくり — 欧州と日本での最新動向/三上直之
- エコフェミニズムの目指す社会/萩原なつ子
連載 社会的投資と福祉国家のゆくえ[2]
- 社会的投資の多義性
書評
- 金子勝著『イギリス近代と自由主義—近代の鏡は乱反射する』/宮本隆史
生活経済政策 2023年5月号(No.316)
明日への視角
- 投票か、銃弾か/安井宏樹
特集 ふるさと納税を見直す
- はじめに/伊集守直
- 租税論、地方財政、地域経済からみるふるさと納税の問題点/吉弘憲介
- 返礼品競争と地方自治体の行動/小川顕正
- ふるさと納税制度による地方交付税への負荷とその軽減/伊藤敏安
- 企業版ふるさと納税の特色/鈴木善充
連載 現代国家における財政の機能[2]
- 雇用する国家/佐藤一光
書評
- 三浦まり著『さらば、男性政治』/劉佳
生活経済政策 2023年4月号(No.315)
明日への視角
- 賃上げ闘争を越えて/高橋伸彰
特集 座談会 統一地方選に向けて 女性の政治参画をどう進めるか
- はじめに/三浦まり
- 座談会 統一地方選に向けて 女性の政治参画をどう進めるか/三浦まり/内田聖子/堤かなめ/町田彩夏
新連載 北欧におけるジェンダー平等 とは[1]
- アイスランドはなぜジェンダー平等が達成されるのか/浅井亜希
書評
- 井手英策、倉地真太郎、佐藤滋、古市将人、村松怜、茂住政一郎 著『財政社会学とは何か—危機の学から分析の学へ』/佐藤一光
生活経済政策 2023年3月号(No.314)
明日への視角
- 革新的な神学校—「オンリーワン」であることを学ぶ/木村陽子
特集 介護保険制度と家族
- はじめに〜「家族当事者」として経験したこと/杉浦浩美
- 「介護の社会化」はどこまで進んだか — 23年目の介護保険制度/藤崎宏子
- 介護保険時代における家族介護者のケアコスト責任/天田城介
- 訪問介護サービスは「家族介護」を救うか — 介護保険制度の矛盾を背負うホームヘルパー/山根純佳
- 家族の臨界と制度の限界で—地域包括支援センターにおけるソーシャルワークのケーススタディ/新田雅子
新連載 自治体間の競争を考える[1]
- 勝ち取った交付金の重さ/川島佑介
書評
- 斎藤幸平著『ゼロからの「資本論」』/劉佳
生活経済政策 2023年2月号(No.313)
明日への視角
- カリスマなき指導者の時代に生きる私たち/村上信一郎
特集 2023年度 政府予算の分析と課題
- [総論]安全保障政策の大転換と防衛関係費の膨張/町田俊彦
- [各論Ⅰ] NISA拡充・恒久化が目玉の23年度税制改正と防衛財源確保のための税制措置/片桐正俊
- [各論Ⅱ]「新規公債発行と財政投融資計画」継続減額の意味/江川雅司
- [各論Ⅲ]増額補正不可避の公共事業関係費/浅羽隆史
- [各論Ⅳ]防衛費増額の陰に隠れた社会保障予算/寺澤泰大
- [各論Ⅴ]危機対策としての地方財政対策/星野泉
- [特論]防衛費と増税を巡る議論の迷走 — 税制調査会の影響力/兼村高文
新連載 社会的投資と福祉国家のゆくえ[1]
- 福祉国家と危機の再考/濵田江里子
書評
- 篠田徹・上林陽治編著『格差に挑む自治体労働政策』/大門正彦
生活経済政策 2023年1月号(No.312)
明日への視角
- 「帝国」の郷愁から脱する外交を/三浦まり
特集 住宅保障のあり方
- はじめに/伊集守直
- 「老朽化」する公的住宅保障 — 「分断下」における日本の住宅政策の一断面/木村佳弘
- アメリカの住宅保障と政府間財政関係 — なぜ公営住宅の供給が少ないのか?/関口智
- ハンブルクにおける住宅政策上の挑戦と課題 — 住宅政策の残余化と分権化に対抗する動きに着目して/嶋田崇治
- ウェーデンの住宅保障 — ノーマライゼーションの理念と課題/伊集守直
新連載 現代国家における財政の機能[1]
- 地域産業と財政調整/佐藤一光
書評
- 首藤若菜著『雇用か賃金か 日本の選択』/森周子